戦争ノ抛棄ニ関スル条約(不戦条約、パリ条約、ブリアン=ケロッグ規約:現代語訳)[→日本国憲法第9条]
第1条
 締約国は、国際紛争解決のため、戦争に訴えないこととし、かつ、その相互関係において、国家の政策の手段としての戦争を放棄することを、その各自の人民の名において厳粛に宣言する。

第2条
 締約国は、相互間に起こる一切の紛争又は紛議は、その性質又は起因のがどのようなものであっても、平和的手段以外にその処理又は解決を求めないことを約束する。

第3条
1 本条約は、前文に掲げられた締約国により、各自の憲法上の用件に従って批准され、かつ、各国の批准書が全てワシントンおいてに寄託せられた後、直ちに締約国間に実施される。
2 本条約は、前項の定めにより実施されるときは、世界の他の一切の国の加入のため、必要な間開き置かれる。一国の加入を証明する各文書はワシントンに寄託され、本条約は、右の寄託の時より直ちに当該加入国と本条約の他の当事国との間に実施される。
3 アメリカ合衆国政府は、前文に掲げられた各国政府、及び実施後本条約に加入する各国政府に対し、本条約及び一切の批准書又は加入書の認証謄本を交付する義務を有する。アメリカ合衆国政府は、各批准書又は加入書が同国政府に寄託されたときは、直ちに右の諸国政府に電報によって通告する義務を有する。

*日本語原文と現代語訳の全文は、資料庫ブログに収録しました。
http://shiryouko.exblog.jp/1296940

* 佐々木譲の小説『武揚伝』には、榎本武揚が読んだとされる、スピノザの国家論の引用が二箇所出てくる。そこには、スピノザ曰く「その臣民が、ただ、恐怖から武装しないという国家は、戦乱がないとしても平和状態であるとは言えない。まさしく平和とは、戦争がないことを言うのではなく、精神の力から生まれる徳であるからだーー」。 パリ不戦条約は、戦争は違法行為であるとして、不断に人道的観点から法を実現する努力を宣言していると読める。平和・人道・人権の国際法は学習しつつ進歩する法である。ただ「平和」をスローガンとしているだけでは、スピノザの言うように隷属状態と言えるだろう。[白崎記] *
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by souansyuu | 2005-07-17 02:48 | 第9条【戦争の放棄、軍備...】



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